インフルエンザの経鼻ワクチンについて

2024.09.28

インフルエンザの経鼻ワクチンについて

急遽発売が延期になったインフルエンザ経鼻ワクチン(点鼻ワクチン)ですが、メーカーから10月7日以降入手可能な旨、通達がありました。

しかし、情報が非常に混乱しているため、また、安全性も考慮し、当院では11月から接種を開始することを予定しております。

2歳から18歳までが対象で、ワクチン接種費用の補助が受けられるのは小学6年生までのお子さんです。1回の接種で終了します。

具体的には、ワクチンを直接両側の鼻に噴霧します。従来の皮下注射ではインフルエンザウイルスに対するIgG抗体が誘導されるのに対し、経鼻ワクチンでは粘膜免疫も誘導されIgA抗体も誘導されるのが特徴です。

ただし、生ワクチンですのでインフルエンザにかかったような症状が起きることもあります。

ゼラチンアレルギーのあるお子様は接種できません。卵アレルギーのお子様は添付文書には記載がないものの投与の判断は慎重にすべきかもしれません。また、免疫不全などの疾患がある方は皮下注射が良いでしょう。さらに、重症喘息のお子様も注意が必要です。